3月8日(日)に墨田区教育委員会事務局地域教育支援課主催「親子で楽しむSTEAM教室」にて、墨田区内に在住・在学の⼩学校1〜3年⽣とその保護者を対象としたゴム動力カーのワークショップを行いました。

本年度も東京学芸大学大学院教授/弊所理事長の大谷忠先生が講師を務めました。また、STEAM教育プロジェクト研究員の田中・里、学生フェローの永野も参加し、子どもたちの活動をサポートしました。
長らくご一緒させていただいている本ワークショップですが、今回も定員の倍以上の応募があったようです。以前にご兄弟が参加された方もいらっしゃり、「親子でSTEAM教室」が墨田区に定着しつつあることを嬉しく思いました。
いざ講座が始まると、はじめは緊張している様子だった子どもたちも、大谷先生から投げかけられる「これってどういうこと?」「これは知っている?」「教えて!」などの声掛けに反応して、どんどん夢中になっていきました。
ワークショップでは、はじめに身近なある車の写真を示して、車が動くしくみについて説明を行いました。
「今日は走る車を作ってもらおうと思います。車はエンジンやモーターで走るけれど、皆さんは今日会場に持ってきましたか?」と尋ねると、みんなから「えー!持ってきていない!」と声が上がりました。
「じゃあ何で走らせる?」と聞くと「ゴム!」と大きな声で答えてくれました。
この時に、輪ゴムは伸び縮みすること、エネルギーを与えて引っ張れば輪ゴムは伸び、手を離せば縮んでエネルギーを使えることを、参加した子どもの力も借りながら、紹介しました。

その後、自分の思い(STEAMのA)を込めた「作りたい車」の姿を考えてもらってから、車作りをスタートしました。
いきなりゴムを動力にして動く車を作ることは難しいので、はじめは手で押して走る車を組み立ててもらい、途中でゴムを動力にする工夫を紹介しました。
曲線ブロックをうまく使いながら、丸みをおびた車を作る子もいれば、四角を組み合わせてできるだけ大きなボディを作ろうとする子、タイヤの数も4輪だけでなく、6輪に挑戦する子など本当に様々な「思い(工夫)」が見られました。形や大きさは違いますが、「自分の思い」が込められている点は皆共通です。思いを実現させるために自然と作業にも熱が入ります。



今回は完成したゴム動力カーを走らせるコースに、新たに制作したコースも追加しました。毎度おなじみのプログラミング済みのスタートシグナルも大好評で、子供たちの挑戦への意欲を駆り立てます。車が完成したら、「コースをまっすぐ走らせること」、「できるだけ速くゴールすること」など新しい次の目標を立てて、挑んでいました。


車を作りレースに挑戦して、改良して、また挑戦して、を繰り返しているうちに、2時間のワークショップはあっという間に終了の時間となりました。最後に記念撮影を行い、大谷先生から本日のワークショップのまとめのお話をしました。
また、今回は新たな試みとして、生成AIを活用して、子どもたちが車の製作過程で工夫した点を分類・整理することに挑戦しており、その成果も紹介しました。生成AIの進化は目覚ましく、今後もこのような最新テクノロジーをワークショップにどんどん取り入れていきたいと思います。
ワークショップ終了後、帰宅される際には、それぞれが作った車の名前が入った認定証を大谷先生から一人一人にお渡ししました。

帰り際、皆さんそれぞれ「楽しかった」「またやりたい」と声をかけてくれました。中には「もっともっとやりたかった!」と悔しそうに帰宅する子も。それだけこの時間、夢中になって挑戦してくれたんだなと嬉しくなりました。
参加してくださった方皆さんがそれぞれの「思い」を大切に課題に取り組み試行錯誤を繰り返す姿がとても印象的でした。
今後も今回のワークショップでの経験を活かして、あらたな「思い」の実現に挑んでほしいと思います。